第2回ベクター課題 (2002年12月1日提出)
『他の人の空間分析事例から、GISの利用方法・アプローチを学ぶ』

鷲崎 俊太郎(経研D3)
|はじめに|分析目的|対象地域|使用しているデータ|分析方法|
使用しているデータ
| カテゴリー | フィーチャ | 主なデータソース | 地図の空間対象 | 地図の時間対象 |
| 地形 | 海岸線・耕地 | 地形図(1/50,000)・地勢図(1/200,000) | 東京湾 | 1900年以降 |
| 川・運河 | 地形図(1/50,000)・地勢図(1/200,000) | 東京都・関東地方 | 近年 | |
| 湖沼・池 | 地形図(1/50,000)・地勢図(1/200,000) | 東京主要部 | 近年 | |
| 行政・社会経済 | 都県境・郡境 | 地形図 古地図 |
関東地方 東京主要部 |
1868年以降 |
| 区市町村界 | 地形図(1/50,000)・地勢図(1/200,000) | 東京都・神奈川県 | 1889年以降 | |
| 埼玉県・千葉県 | 1950年以降 | |||
| 人口 | 国勢調査 | 東京都・神奈川県 | 1900年以降※ | |
| 埼玉県・千葉県 | 1950年代以降 | |||
| 交通 | 鉄道網 | 日本国有鉄道史・社史 地形図 |
関東地方 | 1872年以降 |
| 道路網 | 地形図 | 東京 | 近年 |
※ 1920年の誤記か?
| 長野 | 宇都宮 | 水戸 |
| 甲府 | 東京 | 千葉 |
| 静岡 | 横須賀 | 大多喜 |
黄色…1900年以降のデータ、白色…1990年以降のデータ
| 秩父 | 川越 | 大宮 | 野田 |
| 五日市 | 青梅 | 東京西北部 | 東京東北部 |
| 上野原 | 八王子 | 東京西南部 | 東京東南部 |
| 秦野 | 藤沢 | 横浜 | 木更津 |
黄色…1900年以降のデータ、白色…1990年以降のデータ
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図1は、東京都・神奈川県下における区市町村の合併を100年間にわたって観察したものである。Siebertは、図1をもとに、都県内における区市町村のパターンを5つに分類した。
| 1 | 合併をしない自治体 | 武蔵野市・三鷹市・小金井市・国分寺市など | |
| 2 | 1地区が中心となって合併した自治体 | 青梅市・八王子市など | |
| 3 | 2地区が対等に合併した自治体 | 大田区 | |
| 4 | 町村を分割した上で近隣の市町に併合した自治体 | 藤沢市・茅ヶ崎市 | |
| 5 | a | 複雑な合併:河川など地形条件で合併した自治体 | 江戸川区 |
| b | 複雑な合併:政令指定都市昇格のため合併後、区に分割した自治体 | 横浜市・川崎市 | |
歴史地理学にGISを導入することは、空間の時系列的変化を明瞭に描写できる点で、研究の意義を持つと、Siebertは言う。しかし、その短所として、従来のGISによる研究作業以上に、データ入力に要する時間の大きさを強調している。そのため、スキャニングによる地理情報の入力方法は、建物や土地データを解析するためには不十分であることを認めている。(Siebert自身、もう少し安価で電子地図を購入することができれば、土地利用に対して分析する余力を持てたと回想している。この点は、歴史地理のGIS研究を1990年代に実施していたことが垣間見られる一文である。)